妊娠が分かったら、準備することは増えてきます。最初の大きな準備、「産院選び」は重要です。妊娠中の検診から出産、出産後まで定期的に通うことになるので、ご自分に合った病院を選びたいですね。では、病院の種類やどこが違うの?などそれぞれ見ていきましょう。
★病院の種類
●大学病院
大学に付属していて、他の科とのつながりもある為、持病がある方やいざという事を考えると高度な医療を受けられて安心できる病院でしょう。NICU(新生児集中治療室)が併設されていて新生児の異常にすぐに対応してくれるなど、どんな緊急時でも対応が可能となっています。
●総合病院
大学病院と同じく他の科とのつながりもある為、安心して利用でき、高齢出産やハイリスク出産に対応してくれます。NICU(新生児集中治療室)も併設されていて安心な一方、検診の待ち時間が長い・担当医が毎回違うなどの点があります。
●産婦人科医院
産婦人科専門の病院なので、ベッド数が少なく検診から出産・出産後まで同じ医師が担当してくれることが多いです。また、看護師さんや助産師さんとのコミュニケーションが取りやすいので、妊娠中~出産後の疑問や不安な事にも相談にのってくれるアットホームな所が魅力です。ただし、急変時やハイリスク出産の場合には、総合病院や大学病院に搬送が必要となります。
●助産院
助産師さんが介助している施設で、アットホームな雰囲気で出産が出来ます。検診は連携している病院で受け、順調な妊娠で通常分娩でのみ利用が出来て、リスクのある出産は受け付けていません。医療行為が出来ないため、会陰切開や縫合が行えませんので、産婦人科との連携がしっかり出来るのかどうか確認することが重要です。
★産院を決めるポイント
●自宅から産院までの距離
検診の度に受診し、出産の時に破水や陣痛が始まってから病院に向かわなくてはいけないので、自宅から病院までの車でかかる所要時間が短い病院を選ぶと良いでしょう。
●出産費用はどれ位かかるか
総合病院や大学病院などは費用が抑えられますが、完全個室、エステ付きなど至れり尽くせりの産院などは費用が高額になったりします。
子供一人につき42万円がもらえる、「出産育児一時金」は健康保険から支給されますが、42万円以内で収まる病院やこれを大幅に越える病院など様々なので、事前に確認するよ良いでしょう。
●出産スタイルは?
無痛分娩、和痛分娩(陣痛の痛みを和らげる分娩)、などが出来るか
●立ち合い出産が出来るか
立ち合い出産が出来るか出来ないかは産院によって異なります。
●持病などのリスクに対応できるか
●緊急時の体制が整っているか
いかがでしたか?安心して出産に臨むために、ご自分に合った産院を選びましょうね。